ごあいさつ
令和4年6⽉
東京あおば農業協同組合
代表理事組合長 久保秀一
組合員ならびに、地域の皆さまにおかれましては、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。平素より、JA東京あおばの各事業ならびに活動に対しましては、一方ならぬご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
農業を取り巻く環境では、都市農地貸借法の施行に伴い、管内でも、生産緑地の貸借契約が締結されるなど、将来にわたり健全に都市農地が保全されることが期待されます。JA東京あおばでは、都市農業を守るためにも、円滑に生産緑地の貸借が行なえるよう、相談業務に力を入れてまいります。
現在、長引くマイナス金利政策や貸出金利の低下等により、農林中央金庫が示す奨励金水準等の段階的な見直しが行なわれるなか、信用事業総利益が減少し、年々その厳しさが増しております。また、令和4年4月より農林水産省の監督指針の改正に伴い、「早期警戒制度」がJAにも適用されます。本制度において、収益性について「従来の足下の実績」に基づくモニタリングから、将来の見通しに焦点を当てた「持続可能な収益性・健全性」の観点によるモニタリングへ見直されます。JA東京あおばでは、健全な経営を維持するために、自己改革に取り組むとともに、第8次中期経営計画(農業振興計画含む)、収支構造改革、営農・経済事業の成長・効率化プログラムを実践いたしました。
また、さらなる経営基盤の強化のために、支店再編方針に基づく第1期支店再編計画の実践に取り組むとともに、第2期支店再編計画を策定いたしました。
令和4年度は、『第9次中期経営計画(農業振興計画含む)「未来へつなぐ協同の輪」』(令和4年度~令和6年度)の初年度となります。計画策定の段階から、策定会議・策定プロジェクトを立ち上げ、青壮年部と女性部代表者の皆さまとの意見交換を行ない、策定いたしました。計画の中にある①農業振興計画、②組織基盤戦略、③経営基盤戦略の3つの戦略に取り組むと同時に、「農業協同組合としての使命や存在意義」を再確認し、組合員と共に歩む事業運営を役職員一丸となりすすめてまいりますので、皆さまの一層のご理解と積極的な参画をお願い申し上げます。
JA東京あおばとは
1997年(平成9年)4月1日、板橋・練馬・石神井・大泉の4農協が合併し、JA東京あおばが誕生しました。
当JAは、東京都板橋区・北区・豊島区・練馬区を管内とし、営農指導・信用・共済・購買・販売・宅地等供給の各事業を行っています。
本店を東京都練馬区光が丘におき、営業店舗は板橋区・練馬区に信用・共済店舗を14支店、地区アグリセンターを4店舗、販売(農産物直売所)店舗を4カ所設置しています。
令和4年度4月に、地域振興事業本部に資産管理部を設置し、時代に即した資産管理事業を展開し、組合員の皆さまの資産管理全般(資産に関する相談等)に対応するため、相談業務に取り組んでいます。
当JAが主な地区とする板橋区・練馬区は宅地化が進行し、良好な住環境を誇る一方、キャベツをはじめとした露地野菜を中心に農業生産も行われており、都民の食卓に新鮮で安心な農産物を供給しています。
経営理念
ビジョン
使命
価値観
10年後も元気なあおばであり続けるためには、組合員・地域の皆さまが元気でなければなりません。また、役職員が元気でなければ、組合員・地域の皆さまには最高のサービスを提供することができません。
そのために、JA東京あおばは4つの満足の向上に取り組みます。4つの満足とは、組合員満足(Member Satisfaction)、組織満足(Social Satisfaction)、職員満足(Employee Satisfaction)、地域満足(Area Satisfaction)の全てが満たされ、初めて達成できるものです。

基本姿勢
農業振興と環境保全
地域の特性を活かした人と自然が共生する環境にやさしい農業を振興し、地産地消を軸として、「食」の文化を広め、食の「安全・安心」に取り組みます。また、農業を通じて水・緑を守り、自然を大切にします。
豊かなくらしの創造
地域に開かれたJAとして、より親近感のある、いっそう信頼されるJAであるために、地域環境や文化、健康・福祉へ積極的に貢献します。また、相談業務を軸に総合事業の強みを最大限に発揮し、お客様のニーズに適合した金融サービスの提供及び資産管理等、より豊かなくらしを応援します。
農と住の調和したまちづくり
農と住の調和したまちづくりを促進し、緑あふれる豊かで住みよいまちづくりをすすめます。
また、相談業務を充実させ、法務・税務等においてお客様が安心してご相談できる体制を構築してまいります。
法令等遵守(コンプライアンス)の実践
わたしたちは、業務の公共性・社会性を十分理解し、コンプライアンスが法令を遵守することにとどまらず、広くルールを尊重し、これにより経営の健全性を高めるとともに、社会からの信頼を揺るぎないものとすることと考えます。このため、役職員一人ひとりが、着実にコンプライアンスを実践していきます。
活力ある組織風土の構築
わたしたちは、JAへの信頼を維持・向上させていくために、時代の変化に柔軟に対応していきます。このためJA運動の推進者となる人財の育成に努めるとともに、自由闊達な意見交換ができる活力ある組織風土を確立し、組織全体に浸透・定着するよう取り組みます。
健全な業務運営による信頼の確立
協同組合運営の基本は、組合員と組合の信頼関係にあることは言うまでもありません。組合員や地域の皆さまの多様な期待と要望に応えるための高水準な事業機能を具備し、強固な経営基盤を構築し、自己責任経営体制の確立を図ります。
JA東京あおば 役職員の行動規範
前文
JA東京あおばは、特に安全・安心な農産物の供給源としての役割や金融機関としての役割など、公共性の高い事業を行なっており、ひとたびJAの使命・責任を忘れた業務運営がもたらす法令等の違反や不祥事が生じれば、地域におけるJAへの「信頼」のみならず、JAグループ全体の「信頼」を損なうことにつながることとなる。
JA東京あおばの「信頼」を守っていくため、役職員一人一人が、JAの使命・責任を果たす一翼を担っていることを深く認識し、責任と誇りを持って業務を遂行していくため、以下の役職員行動規範を定めることとする。
行動規範
- JAの社会的役割の認識
役職員は、「協同組合原則」に則って、自主・自立のJA運動を展開するとともに、JAを創造し、民主的・公正な社会の実現及び、地域の持続的発展に貢献しなくてはならない。 - 法令等の遵守
役職員は、日常の業務活動の中で定められた各種の法則制のみならず社会ルールを守ることから始まり、職場規律や就業規則等を遵守し、JAの名誉や信用を 高めなければならない。 - 業務の適正な遂行
JAが行うすべての業務は、農協法をはじめ様々な法規制があり、その規則を守るということは、適正な業務処理の第一歩である。ただ、規則に従って業務を 行うだけでなく、規則の趣旨をよりよく活かすには、どのような姿勢で業務を行うか、常に問題意識をもって行動する姿勢が求められる。さらに、改めるべき必要性があれば、積極的に提案を行い、JAのルールに反映させなければならない。 - 秘密の保持
JAの職員として守るべき秘密には、業務を通じて知り得た組合員等利用者のプライバシー・企業経営情報や業務処理の規則等で一般には公開してはならないものがある。秘密の漏洩は、JAの社会的責任や公共的使命に反する行為であることをよく理解し、秘密保持のルールを厳守しなければならない。 - 公私の区別
日常の業務において、公私の別をはっきりすることは、職業人としての基本である。一個人の主観的判断で、取引先に有利、不利な取扱いをすることは、JAの公共的・社会的使命に反し、取引先のJAに対する信頼を著しく裏切ることになるので、絶対してはならない。
JA東京あおばの概要
代表者
代表理事組合長 久保 秀一
本店所在地
〒179-0075 東京都練馬区高松5-23-27
TEL:03-5372-1311(代)
事業内容
営農指導事業、JAバンク(信用事業)、JA共済(共済事業)、購買事業、販売事業、宅地等供給事業
設立
平成9年4月1日
管内エリア
東京都板橋区・北区・豊島区・練馬区
組合員数
正組合員 | 2,567人 |
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准組合員 | 25,605人 |
合計 | 28,172人 |
主な事業量
出資金 | 21億5,954万円 |
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貯金残高 | 5,095億1,247万円 |
貸出金残高 | 1,554億6,421万円 |
購買品供給高 | 3億7820万円 |
販売品取扱高 | 5億792万円 |
長期共済保有高 | 7,469億2,605万円 |
店舗数
本支店 15、地区アグリセンター 4、農産物直売施設 4
役員
理事28人(うち常勤6人)、監事6人(うち常勤1人) (令和4年3月31日現在)
職員数
職員426人(うちパート等48人) (令和4年3月31日現在)
関連会社
東京協同サービス(株)