板橋区唯一のブドウ園人気
板橋区唯一のブドウ園人気
8月中旬から9月にかけて、管内産ブドウが最盛期を迎えます。管内では10軒以上がブドウを生産しています。
その中の1軒「さんぶどう園」は58年続く板橋区唯一のブドウ園。新型コロナウイルスや、お客様の期待に応える品質を保てなかったことが影響し、ここ3年はブドウ狩りを見送っていました。同園では、巨峰やシャインマスカットなど4品種を栽培し、直売所での販売のほか、一部品種はブドウ狩りも楽しむことができます。
開園初日の8月10日は、平日にもかかわらず、ブドウ狩りを待つ人で長い列ができた。これまでには開園から3日で完売した年もあるほどの人気です。園主の田中哲男さんは「農園ホームページやSNSを通じて、定期的にブドウの生育状況や開園情報を伝えている。SNSでの発信は非常に効果的」と話しました。実際、来園者からは「SNSで生育の経過も知っているので、育てたわけではないのに愛着がわく。食べるのがより楽しみになる」との声がありました。
田中さんは「今年は高温障害が多少でたものの生育は良好。わざわざ県外からも買いに来てくれるお客さんがいてくれて励みになる。これからは、ブドウのスマート農業も勉強してお客様により喜んでもらえるブドウを栽培したい」と、これからのブドウ栽培に意欲を見せました。
田中さんも所属する城北ぶどう研究会では、立毛品評会や食味検討会などを通して、より高品質なブドウの生産をめざしています。生産されたブドウは庭先直売所や直売所で購入可能です。