練馬大根伝来種を後世へ 母本選定

練馬大根伝来種を後世へ 母本選定

 東京都練馬区の白石好孝さんの畑で12月上旬、伝統野菜の一つ「練馬大根」の伝来種保存事業の一環として母本選定が行われました。
毎年、採種した種子から栽培し、その種子をまくことで、種を受け継ぎ、より原種に近い練馬大根を継承していくことが本事業の目的。同区からの業務委託で白石さん、渡戸章さん、五十嵐透さんの3人の区内農業者が栽培を行っています。今回の母本選定には白石さんのほか、都中央農業改良普及センター、区、当JA職員らが参加しました。練馬大根を収穫し、練馬大根らしい特徴を持ったものを選抜しました。その後、別の場所へ植え替える作業が行われた。植え替えられた練馬大根は花を咲かせ、来年7月頃には採種作業が行われます。
白石さんは「今年は播種時期の記録的な暑さにより、発芽の段階から苦労が多く、しっかりと育つか心配でした。後世に残すためにも頑張って栽培を続けたい」と話しました。