野菜の収入増 探求 練馬区田柄 相原謙介さん・尚悟さん

野菜の収入増 探求 練馬区田柄 相原謙介さん・尚悟さん
練馬区田柄の相原謙介さんと弟の尚悟さんが営むあいはら農園では、トマトのハウス栽培(養液栽培)を始めて今年で3期目となります。露地栽培に比べ、ハウスを利用することで効果的な害虫防除と環境制御、以前より長くトマトを栽培できることなどから、収入は2倍程度まで増えた。
相原家は450年以上続く歴史のある農家。代々、露地栽培が主であったが、謙介さんは「こんなに頑張っているのに収入につながらない」と感じ、限られた面積で単収を上げるために、畑の半分をハウス栽培に変えた。
トマトハウス栽培は、尚悟さんが主に担当しています。 尚悟さんはオンラインセミナーに参加し、環境制御や生体反応について積極的に学んでいます。昨年、江東区の東京ビックサイトで開催された施設園芸・植物工場展「スマートアグリジャパン2024」にも参加し、新しい肥料や資材の知識を増やしています。
昨年のハウス栽培の出来は、水の量や肥料の量を変えたため、味は良くなったが収量が落ちたそうだ。この原因を環境制御と、猛暑によるハウス内の温度上昇が関係したと尚悟さんはみています。「次回作付け時は、新しくバイオスティミュラントと呼ばれる根に効果を発揮する資材を定植時に導入したい。植物が本来発揮する能力を引き出したい」と意欲を見せています。
一方で、謙介さんは露地野菜に注力しています。昨年は暑さでネギがうまく育たなかったが、「なべちゃんねぎ」は立派に育った。暑さにも強く、冬の寒さでも葉のダメージが少ない品種を選定したためです。
謙介さん尚悟さん兄弟は、環境制御や品種選定など、日々試行錯誤を繰り返しています。「より良いトマトになっていく過程を感じてほしい」と消費者へ向けて話す尚吾さん。まだまだトマトハウス栽培への挑戦は続きます。
